無料のWell-Architected Toolで出力できるPDFの魅力を知ってクラウド最適化へ

無料のWell-Architected Toolで出力できるPDFの魅力を知ってクラウド最適化へ

Clock Icon2019.05.23

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ご機嫌いかがでしょうか、豊崎です。

本日2本目のWell-Architeced Toolについての投稿です。

Well-Architecedとは何か、Well-Architeced Toolの基本的な使い方は?などについては以下ブログをご参照ください。

無料のAWS Well-Architected Toolでクラウド最適化への一歩を踏み出そう

1本目のブログ(上のリンクです)の最後にWell-Architecedレビューの結果をPDFで出力できると書きました。 本投稿ではどのような内容が出力されるかを具体的に見ていきたいと思います。

準備

まずは準備としてあえて運用についての質問の1つ目に対して、何もできていないと回答して保存してみます。

まずここからレビューを開始します。

続いて、一つ目の質問で、何にも該当しないを選択します。この状態で「Save and exit」を押します。

元の画面に戻ったら、PDFのレポートを出力します。

レポート内容

それでは、レポート内容をみていきたいと思います。

今回は1問しか答えてない状態なので以下のようにオーバービューが表示されています。当然、High riskと評価されています。

 

続いて該当の質問のページをみてみたいと思います。すると、当然の事ながら全てが選択ができていませんよ。という内容が表示されています。

注目していただきたいのはその下で、Improvement plan(改善プラン)としてAWSが用意した改善内容が記載されたURLが明記されています。そうです!クリアできなかった項目に対して改善が必要な場合は、URLを参照してベストプラクティスに沿った改善方法を検討することができるんです。

上記質問に対しての改善プランのURLはこちらになります。

内容をみていきましょう。

改善プラン

改善プランについてみていきたいと思います。

Understand business needs Business success is enabled by shared goals and understanding across stakeholders including business, development, and operations teams.

・Review business goals, needs, and priorities of internal customers: Engage key stakeholders including business, development, and operations teams to discuss goals, needs, and priorities of internal customers. This ensures that you have a thorough understanding of the operational support that is required to achieve business and customer outcomes.

・Review business goals, needs, and priorities of external customers: Engage key stakeholders including business, development, and operations teams to discuss goals, needs, and priorities of external customers. This ensures that you have a thorough understanding of the operational support that is required to achieve business and customer outcomes.

・Establish shared understanding: Establish shared understanding of the business functions of the workload, the roles of each of the teams in operating the workload, and how these support shared business goals across internal and external customers.

引用:https://wa.aws.amazon.com/wat.question.OPS_1.en.html#step1

上記は「Evaluate external customer needs(外部の顧客ニーズを評価しましょう)」と「Evaluate internal customer needs(内部の顧客ニーズを評価しましょう)」に対する改善プランです。

どのようなことが書かれているか確認していきたいと思います。

ビジネスの需要を理解しましょう

ビジネスの成功は、営業、開発、運用チームを含むステークホルダ間での共通の目的と理解によって成り立ちます。

組織内部のユーザのビジネスの目的と需要と優先順位を確認しましょう

営業、開発、運用チームを含むステークホルダ間で組織内部の目的と需要と優先順位について話し合う。これによってビジネスおよび組織内部のユーザの結果を達成するために必要な運用上のサポートを理解することができます。

組織外部のユーザのビジネスの目的と需要と優先順位を確認しましょう

営業、開発、運用チームを含むステークホルダ間で組織内部の目的と需要と優先順位について話し合う。これによってビジネスおよび組織外部のユーザの結果を達成するために必要な運用上のサポートを理解することができます。

共通の理解を確立しましょう

システムに対する業務上の機能、システムの運用における各チームの役割、そしてそれらが組織内外のユーザのビジネス目標に対してどのようなサポートをしているかについて共通の理解をしましょう。

つまり、どういうことか?

システムによって、社内向け、社外向けがあると思いますが、各チームがビジネスの目標とユーザが何を求めているか、また対応の優先順位について共通の理解をしましょう。また、システムがユーザに対してのどのような機能を提供しユーザのビジネス目標に対してどのような価値を提供しているかを共通の認識として持ちましょう。

と、書かれています。なるほど、と思います。チームそれぞれのミッションを持つのは当然のことながら、システム全体がどのようなニーズに対してどのような価値を提供しているかの共通認識を持つことは運用上非常に意義があると感じます。

こういった改善プランを各質問へフィードバックされるのはありがたいですね!

さいごに

Well-Architectedにはこのように大きな観点からのアプローチを行う質問などもあります。そのため、レビューを行うにあたって各ステークホルダが揃った場で行うことが重要だったりします。

引き続きWell-Architecedに関連した投稿を行う予定です。この記事が誰かのお役に立てば幸いです。

 

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